理事長ごあいさつ

写真:理事長

医療法人オーソネットワーク
理事長 田井 規能(たい きよし)

私は岡山県新見市の出身です。
徳島大学歯学部を卒業後に、将来地元に帰るつもりで岡山大学歯学部補綴科(入れ歯や咬み合わせ専門の科)に入局しました。
元々矯正歯科に関心があり、いつかは勉強したいと思っていました。
そして、将来はある程度矯正もできる一般歯科医院を開業することが私の夢でした。

大学卒業後の3年間は休みの日に入れ歯の勉強に加え、根管治療やインプラントの実習コース、歯科東洋医学など幅広く勉強して、私はとてもやりがいを感じていました。
そんな時に縁があり、アメリカの矯正歯科医院と顎関節症専門の歯科医院を見学する機会を得ました。
2週間程の短い滞在でしたが、このことが私にとってターニングポイントになったのです。

一般的には、歯科医院に行くのは予防歯科を除けば「歯が痛い」「入れ歯が壊れた」「歯の詰め物が取れた」など何か困ったことが起きた時だけです。そして、困りごとが解消されれば歯科医院に行くのを止めてしまいます。

私がアメリカで見た矯正治療は、時間をかけてしっかり歯並びを治すことで患者様の笑顔を作りより健康的で豊かな生活を送ってもらうことを目的としていました。
何年にもわたり定期的に会い、治療している患者様と楽しく会話している風景を目の当たりにし、歯科医院が患者様とこんな風に関係を築いていけるんだと衝撃を受けたのと同時に、歯科医師としてひとりの患者様とそんな風に長く関わっていける矯正治療がとても輝いて見えました。
まさに「青天の霹靂」でした。

このことをきっかけに一般歯科医師への夢を捨て、矯正歯科医師を目指す決意をしました。
それから矯正治療についてがむしゃらに勉強をしました。
勉強をしていくうちに、補綴で目指す咬合のゴールと矯正治療のゴールがほぼ近いところにあるということを実感し、今まで学んできたこと全てに意味があったということも分かりました。

矯正治療が楽しいと思えたから今の自分がいます。
患者様の笑顔に出会うことができる矯正治療こそ自分の天職だと信じていますし、あの時矯正歯科医師になる決意をして良かったと心から思っています。
今は私の想いに賛同し一緒に働いてくれるドクターやスタッフが増えました。
ありがたいことに、たい矯正歯科を信頼し通院してくださる患者様がいらっしゃいます。

私は、矯正歯科医院を開業した時の気持ちを忘れることなく、患者様の健康的で豊かな生活や笑顔のために、今後も走り続けていきたいと思います。